08-03-2023
欧州連合(EU)の各機関は、今年末の完全運用開始を目指し、欧州渡航情報・認証システム(ETIAS)の構築に取り組んでいます。
欧州の国境機関であるFrontexは、28日に発表したニュース声明で、ETIAS Central Unitのオペレーターの第一期生が卒業したことを発表しました。 オペレーターは、3ヶ月間のトレーニングを受けたアプリケーションハンドラー28名、チームリーダー2名、トラベラー&キャリアサポートオペレーター10名で構成されています。
“オペレーターの中には、女性19名、男性21名がいます。彼らは現在、eu-LISAシステムの操作に関する追加トレーニングを受けることが求められています。”次の2年間、FrontexはETIAS Central Unitを管理・運営するために、さらに200人の人員を雇用する予定である。
フロンテックスのファブリス・レジェリ事務局長によると、EUの国境管理機関のETIAS部門は、わずか1年で9人から52人のスタッフに成長したという。
「また、この重要なプロジェクトに関わる2つの姉妹機関、ITシステムを開発するeu-LISAと、アプリケーションのセキュリティスクリーニングのためにデータを提供するユーロポールでも、それぞれの加盟国でETIAS National Unitの設立に向けて熱心な作業が行われています」と、レジェリ所長は新卒者を祝福しています。
ETIASは、現在シェンゲン協定加盟国にビザなしで入国できる60カ国以上の旅行者が、国境を越えて入国する際に、事前に認証を受けることを義務づける制度です。 年末までに、これらの国からの14億人の旅行者がETIASの申請が必要になると予想されています。
2022年末までの運用開始が予定されており、その実施を担当するEUの各機関は着実な成果を上げています。
SchengenVisaInfo.comは昨年10月中旬、eu-LISAがETIASの航空会社、海上輸送会社、陸路国際輸送会社の登録受付を開始したことを発表しました。
EUの自由・安全・正義の分野における大規模ITシステムの運用管理機関であるeu-LISAは、今回の登録により、通信事業者がETIAS法の施行に備えるために必要な情報を取得できるようになると述べています。
同時に、ETIASが導入されると、すべての航空会社は、搭乗を許可する前に、各乗客が有効なETIASを持っているかどうかを確認することが法律で義務づけられることになります。